禁煙 離脱症状

やめたくてもやめられないタバコ。どうすればやめることができるのか?
ムリなくできる禁煙の方法・ニコチン依存解消法について説明します。

ニコチン依存症

 タバコのニコチンは、アヘンやコカインなどと同じ、依存症のある薬物です。「タバコには気分を落ち着かせる効果がある」というのは間違いで、それはまさにニコチンの毒性によるものです。
 ニコチンの血中濃度は、タバコを吸うと急上昇しますが、1時間ほど経つと半減します。ニコチンの血中濃度が低くなると、気分が落ち着かなくなりイライラします。だからまたニコチンを摂取したくなり、タバコに手を出してしまう。これがニコチン依存症です。

離脱症状(禁断症状)の期間

 離脱症状は、ニコチンの血中濃度低下により起こるもので、イライラなどのつらい症状を引き起こします。離脱症状は人によって様々で、不快・不眠・不安・怒りっぽくなる・集中できないなどがあります。タバコを吸えば解消されますが、それは一時的なもので、離脱症状の解決にはなりません。離脱症状で最もつらい期間は、ニコチンが切れてから最初の3日間といわれています。ニコチンがなくても平気な体に戻るにはさらに3週間ほどかかるので、禁煙が難しいのはこのためです。離脱症状を克服するには、苦しみを乗り越えなければなりませんが、最近では楽に禁煙できる方法もあります。自分に合った禁煙方法を見つけましょう。

ニコチンガム・ニコチンパッチ

 ニコチン依存症の治療には、ニコチンガム・ニコチンパッチが大きな助けになってくれます。摂取するニコチンの量を徐々に減らしながら離脱症状を軽減していく方法です。冷たい水を飲んだり、ガムを噛むことは、タバコを吸いたいという気持ちを紛らわせてくれるので有効です。ニコチンパッチは、人前などでガムが噛めない状況であったり、人に知られずに禁煙に取り組みたいときに便利です。それぞれ特徴があり、禁煙のサポートをしてくれますが、間違った使い方をしないよう十分気をつける必要があります。

ニコチン依存解消方法 禁煙外来

 本気で禁煙したい人におすすめなのが、病院の禁煙外来です。禁煙外来を受診すると、まずは専門の医師による問診を受けます。これにより、自分のニコチン依存度がどのくらいなのかがわかります。ニコチン依存度が高いと診断されると治療に移ります。禁煙の治療は、薬を飲むだけなので、とても楽にできます。また、この禁煙補助薬による禁煙治療の成功率は80%ととても高いのが特徴です。

 禁煙に失敗する大きな原因は、離脱症状(禁断症状)にあります。離脱症状とは、ニコチン不足によりイライラなどを引き起こすことです。禁煙補助薬による禁煙法は、このつらい離脱症状を引き起こすことなく、楽にタバコをやめることができます。そのしくみのポイントは薬の成分にあります。タバコを吸うと、ニコチンが体内に摂取されますが、ニコチンは脳の神経伝達に大きな影響を与えます。ニコチンを採り続けると、脳の神経伝達の働きが低下し、ニコチンを常に補わなければ脳が働かない状態になってしまうのです。ニコチン不足によるイライラなどの離脱症状はこれが原因となっています。

 禁煙補助薬の成分は、ニコチンをブロックしつつ、ニコチンによって低下した脳の神経伝達の働きを補いながら、正常な脳の働きが復活するまでの手助けをするものです。したがって薬を飲み始めると、ニコチンは体の中で不要なものと判断されるようになるので、タバコを吸ってもおいしいと感じられなくなり、つらい離脱症状も起こることなく楽にタバコをやめることができます。



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